でゅえろう
久しぶりにCoCo壱に行って、ルーの多さにびっくりしました。以前イナダさんがルーとご飯の比率が変わってきている、とおっしゃってましたが、街のこだわりカレーでなくチェーン店の代表であるCoCo壱がここまでとは。この流れはさらに進むと思いますか?ルーの味もそれに対応して最適化されていくのでしょうか。
カレーライスにおけるカレー比率が変化しているのはおそらく確かで、明治大正の3:7が昭和では4:6になり、今では5:5が標準、特にいわゆる「スパイスカレー」では完全に逆転している、みたいなのが大まかな流れですね。 僕が知っているCoCo壱のスペックはカレー220に対してライス300、つまりほぼ4:6ですが、最近はそれよりカレーが増えているのでしょうか。 もしそうであるとするならば、CoCo壱は「こだわりのカレー屋さん」よりよほど顧客志向ですから、世の中の変化にアジャストしててさすが、ということになります。 割合が今後さらに変化するかどうかは、さすがにもう限界だろう、という気がします。 味付けの変化に関しては、全体として塩分が減少傾向なのは確かでしょうが、ライスとの割合ほどは変化していない、要するに濃い味が求められ続けているということになるかと思います。 これはカレーに限らず、米を食べる量は半分以下になり、代わりにおかずの量が爆増しているのに塩気はせいぜい2/3くらいまでしか減っていない、みたいな日本食全体の流れとも一致します。明らかに多い塩分がうま味などによって体感的にマイルドに感じられるようになっているという構図も同じですね。