匿名
クラフトボスのシリーズは素でもないのに希釈したんかと言わんばかりの薄さを感じていますが。イナダさんが思うあのシリーズのターゲットは誰なのかなど所感お伺いしたいです。
昔同じ疑問を抱いた時、愛飲者が 「気が散らないのがいいんだ」 と言っていて深く納得しました。 PCで仕事しながら飲む物として、例えばマウントレーニアやコンビニコーヒーだと、一口啜るごとについ「ちゃんと味わおう」と、ついついそっちに集中してしまいます。またマウントレーニアは特にそうですが、油断するとつい一気飲みしてしまいそうになるのを、「いかんいかん、これは風呂上がりのコーヒー牛乳ではない」と、意識してゆっくり飲むことも必要になります。 その点クラフトボスは、味わうことを最初から放棄できるし、がぶ飲みするような味でもないし、よしんばグビっと行ってしまってもそうそうなくならない。 つまりあれは「何か他のことに集中しながら飲む用」であり、その何かとは主にデスクワーク的な仕事なのでしょう。缶コーヒーのボスが「合間の一区切り」だとしたら、クラフトボスは「その最中」。うまくできてますねえ。 また職人的なプロダクトによくある「いたずらに派手だったり無理にキャッチーだったりはしない」というイメージを巧妙にすり替えたネーミングも秀逸ですね。