
匿名
ハシヤ系は出てきましたが、所謂ロメスパ系の話は出てきますか?
ハザマのスパゲッティとロメスパは同一ジャンルに括られがちですが、僕はそこははっきり分けた方がいいのではないかと思っています。 ロメスパの始祖である「リトル小岩井」は確かにハシヤとほぼ同時代の発祥ですが、もっと古くからのハザマの始祖である壁の穴やハングリータイガー(虎ノ門)のような、その時代で精一杯の本格イタリアン志向のようなものは感じられません。 それでもリトル小岩井単独で見ると、様々あるハザマスタイルのバリエーションのひとつと位置付けられなくもないと思うのですが、ロメスパの代名詞とも言えるジャポネになると、既にそれとは袂をわかっている印象です。 つまりスパゲッティが徐々にイタリアンに近付いて行く中で、その本格化の流れに抵抗するパルチザンがロメスパなのです。 ことに、その後一気にパスタ(イタリアン)の時代に突き進む中にあって、その流れにあえて逆行することで独自の地位を築いたのがロメスパ。 ナポリタン王朝からハザマ時代を経てパスタ共和国に覇権が移る中で、ナポリタン王朝への王政復古を目論んだのがロメスパ、とも言えるかもしれません。 あの連載はあくまで「イタリアン」の歴史なので、パスタ共和国及びそれを用意したハザマ時代については触れますが、独立国家であるロメスパには触れません。連載が5回ではなく10回だったら、そのうち一回分くらいは割きたかったところではありますが。 そんな中で興味深い存在が「パンコントマテ」。奇しくもジャポネと同年の創業で、茹でおきの太麺を使用するオペレーションも共通していますが、それでもパンコントマテはロメスパではなくハザマだと思います。パンコントマテとジャポネの違いは何かを考えると、ハザマとロメスパの境界線が理解しやすいのではないかと思います。