匿名
旅先でその地方にしかないチェーン店で食事をすることはありますか?私は「わざわざ旅行にきたのにチェーン店で食事をするなんて」という感覚に陥ってしまい行けません。でもチェーン店に対するこのような態度は間違っているのではと最近思うようになりました。どうすればいいのでしょうか
僕が旅先の食事で最優先するのは「老舗の有名店」、 そして2番目が「ローカルチェーン」です。 これはあくまで自分の経験則の範囲で、かつ個人的な嗜好や価値観にもとづく話ではあるのですが、ある特定のジャンルにおいて結局一番おいしいのは一番古くからやってる元祖の店だと思っています。そしてそういう店はほとんどの場合、そのジャンルで一番有名なお店でもあります。 例外があることも承知の上ではありますが、基本的に「老舗の有名店」は、最も個性的≒尖っている≒クセが強い≒サイテキカイから遠い、というケースが多いと思います。そして価格が割高であることも少なくない。この「割高」は、単に「有名料」みたいなことも無いではないかもしれませんが、実際は目立たないどこかに(一見無駄にも見える)コストがかかっており、それがまた個性であり反サイテキカイなのです。 なので逆に言うと、特に食に対して強い興味があるわけではない方やコンサバティブな方、「コスパ」重視の方には、この選択基準はお勧めできないということにもなるのですが。 そして、この「老舗の有名店」が、チェーン展開ないしはチェーンまで行かない(=10店舗以下)けど多店舗展開をしているケースもままあり、そうなるとそこに行かない理由は何ひとつ無くなります。 もちろん「老舗の有名店」とは別の二番手、三番手以降がチェーン化に成功してるケースもあります。 チェーン店がなぜチェーン店になれたかには2つの要因があります。ひとつは「クオリティが支持された」、もうひとつが「ビジネスモデルとして優れていた」です。これはどちらかということはまず無くて、両方のミックスです。ただし割合はそれぞれです。 ただし全国チェーンともなれば、後者のビジネスモデルとしての価値の割合がどうしても大きくなります。必然的にサイテキカイにも寄っていきます。しかしローカルチェーン程度の規模ならば、前者のクオリティの勢いだけでポンポンと店を増やしたケースも少なくない印象です。ならばやはりこちらにも行かない理由はありません。 老舗の有名店より、店舗数の多いローカルチェーンの方がややサイテキカイに寄っている傾向はあると思いますが、それでも、全国的なサイテキカイとその地方ならではのサイテキカイはまた違います。その差分もまた楽しさです。老舗とローカルチェーンの差もまた楽しさです。やはり両方行くべきです。 ローカルチェーンの中には、ジャンル最高峰というよりむしろオンリーワンの存在もあります。〔さわやか〕とかが代表例でしょうか。この例を挙げたことでもお分かりの通り、純粋にクオリティで支持されているお店が多いのではないでしょうか。やっぱり行かない理由はありません。 というわけで結論として、チェーン店をチェーン店であるからという理由だけで候補から外すのは、あまりにももったいないと思います。