台湾料理で何が好きって、僕の一番は「鹹蛋炒苦瓜（シェンタンツァオクークヮ）」です。苦瓜と塩卵と台湾豆豉（タイのタオチオみたいな発酵調味料）の炒め物。ただし店によって仕様はさまざまなので、ハズレに当たる可能性はあります。 間違いなくおいしいのは朝ごはん。特に焼きまんじゅうと鹹豆漿（シェントウジャン）がおすすめです。焼きまんじゅうは肌肉かニラが代表的みたいですが、僕はキャベツのが好きです。具は純粋にキャベツのみで、味付けは塩と微量の味の素くらい。やっぱどの国に行っても朝ごはんが一番その国らしいおいしさを楽しめますね。 台湾名物とされる料理はいろいろありますが、テンション高そうなもの（牛肉麺とか胡椒餅とか胡椒海老とか）は日本でも頑張って探せば本場っぽい物にもあたるので後回しで、なるべく薄らぼんやりしてそうな物を食べた方がいいと思います。僕は台北しか行ったことがないのですが、魯肉飯と担仔麺はあまりの薄らぼんやりさに感動しました。（中部・南部ではまた違うようです。）これはセットで食べてもおやつサイズなのでお気軽にどうぞ。 薄らぼんやり系で言えば鍋料理もぜひ。台湾の鍋は具があまりごちゃごちゃ入ってなくて、みんな汁（基本薄らぼんやり）をやたらガブガブ飲みます。ちなみにこのスタイルが後に三品鍋に繋がりました。酸菜と豚バラの鍋や発酵パイナップルと苦瓜の鍋がおすすめ。特に後者は現地でもフードサイコパス向けなようで、確かに訳の分からないおいしさです。 時期的にちょっと早いかもしれませんが、筍サラダに出会ったらマストで。台湾の白くて小さい筍、エグ味皆無でほんとおいしいです。これを薄らぼんやりした甘いマヨネーズで食べるのが台湾流ですが、この食べ方だけは僕も最後まで理解不能でした。僕の代わりに理解してきてください。