匿名
味の素を入れると確かに味は整うのですが、醤油のソリッドさなど各調味料の個性が無くなってつまらない味になるなぁと思います。また変な甘さも感じるのですが、こういうものなのでしょうか?上手い使い方があれば教えてください。
まさにそのソリッドさのカドを丸めるのがうま味調味料の役割でもあります。酢カド、塩カドを取る、なんて言い方もあります。 昔の和食のレシピは塩、醤油、酢などの鋭角的な味を強く付ける(=少量のおかずでモリモリご飯を食べる)ものが多いので、必然的にカドを削ることに大きな意味がありました。 逆に言えば、ご飯が無くても食べられるような薄い、あるいは甘味のある味付けであれば、カドを丸める必要性は薄いということになります。むしろ相談者さんのように、それによって逆に(カドが無さすぎて)物足りないと感じられることもあるでしょう。 「変な甘さ」は、単純に量の問題かと思います。うま味調味料は言わば劇薬なので、極めて微量で効果を発揮し、油断するとあっという間に入れすぎになります。 そうなることを防ぐために僕は、うま味調味料の使用上限の目安を「総塩分量の5%まで」としています。大鍋いっぱいに1kgくらいの料理を作るとして、塩分1%としても、うま味調味料はマックス0.5g。いかに少ないかがお分かりになるでしょう。 実際のところ、日常的な意味では僕もほとんど使いません。使うとしたら、ラーメンをラーメンらしくする、とか、チャーハンをお店の味っぽくする、とか、あえてダシを使わず何とかする、みたいな、どちらかと言うと趣味や実験の世界ですね。 ただ、市販の麺つゆや顆粒スープなどをうま味調味料的に使うくらいなら、そのものを使いこなした方が、味付けの自由度が上がるし、よりナチュラルな味わいを楽しめるのではないか、という主張はあります。 これも逆に言えば、麺つゆや顆粒スープを必要としていない人には、うま味調味料もやっぱり不要とも言えるかと思います。