
匿名
稲田さんこんにちは。僕には、「地方に行ってそこにしかない「幻の魚」に感動する」、という夢があるんですが、僕の舌が鈍すぎます。日本各地へ旅行する度にその地の珍しい魚を食べてきましたが、刺身が全て鯛の味しかしません。僕でも「おお、これは間違いなく特殊で美味しい!」と思えるような地魚を教えて欲しいです。
気持ちはとてもわかります。まさに僕もそうだったからです。旅先に限らず、和食屋さんなんかで珍し目の魚を見かけるとつい条件反射的に頼んでしまったり。 「全て鯛の味」、笑いました。誰もが密かに思ってても言えないことを言ってしまいましたね。王様の耳はロバの耳。これもわかります。特に僕はなかんずく鯛という魚が好きなこともあり、大抵の白身の刺身は「鯛から何かを抜いた味(時にそこに磯臭さが加わる)」と感じてしまいます。(言ってしまった……。)舌が鈍いと言えばそうなのかもしれませんが、鯛やヒラメはやはり選ばれしエリート中のエリートなんだと思います。あとは肝とセットになったカワハギあたりも。 しかし、火を通す魚料理となると少し話は変わります。火を通す方が素材の個性は際立つことが多いし、その地方独特の調理法や調味料の味の違いも楽しめる。 僕はゲンゲのお吸い物とウツボの白焼きが忘れられません。