
匿名
冬は寒いのでお鍋を食べたいのですが、ひとり暮らしだと何食も続けて食べる事になるのでつらいです。(材料を余らせたくないのでどうしても多めに出来てしまいます。カット野菜はどうも嫌で…) 味変のコツや、アレンジのおすすめはありますか?
冬が来て 「さあ鍋の季節だ、なんなら毎日鍋でもいいぞ!」 とか思うじゃないですか。 「水炊き寄せ鍋キムチ鍋豆乳鍋、味付け変えていけば飽きないだろうし」 と。 そこで毎日冷蔵庫にある鍋になりそうな食材を片っ端から投入して、さあ今日は何味にしようかな、みたいな。 でもこれ、実は飽きるんですよね。 味付けは変えてるはずなのに、食べてる時の感覚は案外変化がなくて。 なので「味変」というのは実はあまり本質的な解決法ではないのではないかと思います。 しかし方や、 「湯豆腐だったら毎日でも飽きないぞ」 みたいな別軸の話もあるじゃないですか。 特になんの変化もなくても毎日おいしく食べ続けられるし、またそれは自宅ならではの楽しみでもある。 僕が最近やたら三品鍋三品鍋言ってるのは、つまりこの湯豆腐の延長です。湯豆腐に何かちょっと足したり、時には豆腐を別のものに入れ替えたりして、湯豆腐よりさらに飽きずに楽しく食べる、というイメージです。 一度に何でもかんでも入れて徒に量が増えてしまうより、食材を絞って毎日食べ切る、みたいな考え方でもあります。 とは言え一人前だとそれでも食材があまりがちになるかもしれません。 しかしそれも大丈夫です。鍋に使う食材は、冷凍可能なものが多いからです。肉類はもちろんですが、白菜やネギ、キノコ類全般、揚げ、などなど。青菜は小松菜が特に冷凍向きです。 なので具材を欲張らずに、適量をシンプルにまとめて、その代わりダシは妥協なく自分好みを貫く、みたいな。おいしいダシが用意できたら、あとはその味をなるべく壊さないようにシンプルな具材で進行するのがコツです。 ただそこは、別に水なら水だけでもいいわけです。昆布の一枚でも入れば上等。そもそもの出発点である湯豆腐だってそんなもんですしね。 一人鍋ならそれもことさら粋ですね。池波正太郎言うところの「小鍋立て」ですね。あの世界観を意識すれば、一人鍋はますます洗練されていくと思います。 存分にお楽しみください!