匿名
私は松屋が好きで季節限定含めよく食べるのですが、いつも煮込み料理に油分がかなり多いことが気になっています。味は大好きなのですが油分で胃もたれすることが多いです。(今回のビーフシチューも)あの油分の多さは製造上必要でなのか、ただ松屋さんの味覚の好みなのかわからず、イナダさんの見解を聞けたらと思います。
あえて出羽守構文的に言うならば、 「世界じゃこれくらいが普通っすよ」 みたいな話かと思います。 (今のバージョンもそうなのかわかりませんが、)ビーフカレーの油脂がほぼパキスタンカレーで、最終的な味も含めて素晴らしいものでした。玉ねぎやニンニクなどの香味野菜からしっかりおいしさを引き出すにはやはり「浸る」くらいの油が重要で、それをちゃんとやってくれている印象でした。 これはカレーに限りません。トマト系の煮込みもブラウンルー系の煮込みも同じ方針です。特に松屋の場合「大量のニンニク」がさまざまなメニューで鍵となりますから、余計に油脂が重要ということもあると思います。また、中身の主材料はたいてい肉ですが、そこから染み出す油脂を取り除くつもりもさらさら無いように見えます。 油脂を減らすというのは、油脂だけの話にはとどまりません。油脂を減らす、そうするとバランス上味付けも薄くせざるを得ない、そうなるとニンニクも減らさねばならない、薄味のソースで肉を食べ続けるのはかえって食味が重くなる……みたいなことになり、なかなかの大改革です。 ファミレス等普通のチェーン店ではなかなか松屋ほどピーキーにはなれません。だから油脂の量自体を工夫して減らしたり、粘度を付けて乳化させることで浮かないようにしたり、肉からも工程のどこかで脂を抜いたり。 しかしこれらは何をするにしてもコスト(工賃)の上昇を招きますし、基本的には味のパンチが弱くなります。松屋というのはそもそも、パンチのある料理をなるべく安価に提供することに全振りしており、そこがブレないことこそが魅力であり、かっこよさです。 どうか温かく見守ってください。胃もたれに関しては、米食わなかったら解決、と思ってるのですが、そういうわけにはいきませんかね? こればかりは体質差みたいなものもありますね。
キャンペーンコードをお持ちの方はこちら