匿名
秋は味ごはん(広く味付きのご飯の意)の季節だと思うのですが、いつもおかずに困ります。例えば秋刀魚の塩焼きでも唐揚げでも、やっぱり白米が欲しくなるおかずだからです。あまり味の強くないおかずが合うのかな?と思っていますが思いつきません。イナダさんは味ごはんの日のおかずは何ですか?
僕の場合は、むしろ常に「ご飯の進まないおかず」が中心で、白米を食べる時はそれ以外の一品をご飯が進むものにするというのが基本形なので、味ごはんの時はそれがなくなるか他のものに置き換わる、みたいな感じです。 ではその「ご飯の進まないおかず」がどういうものかというと、まず筆頭に来るのは鍋(三品鍋)ですね。特に湯豆腐系やうどんすき系。あとは、炊き合わせ、お煮しめ、煮びたし、おでんなどの、要するに茶色くない煮物。 あるいは、天ぷらやから揚げ。こういう時のから揚げは、塩こしょうだけとか醤油だけとかのシンプルな漬け込みがしっくり来ます。ニンニクも生姜も無しです。 シチューや気合いの入ったスープの時も味ごはんが活躍します。ちょっと前に、冬瓜・鶏肉・椎茸の中華蒸しスープを(電鍋で)作ったのですが、この時は豚肉の炊き込みご飯(じゅーしー)にしました。醤油系の炊き込みご飯は、肉とじゃがいもと玉ねぎだけの透明シチューや、肉吸い的なものなんかも合いますね。 僕が味ごはんの献立で感動したのは、岐阜のとある喫茶店の日替わりランチだったのですが、「クリームシチューと菜めし」の組み合わせでした。天才かよ、と思いました。岐阜といえば、「菜めしと豆腐田楽」という素晴らしい組み合わせも定番です。