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匿名
最近のパルメザンチーズは、香りが弱い気がします 子供時分(30年以上前と思ってください)は、隣のテーブルで使われるだけで気付いたものですが、今はそういうこともありません 子供は五感が鋭い、嫌いなものには敏感、チーズそのものの変化、あるいは気のせい、イナダさんはどのように思われますか?
僕はこれは技術の進歩なのではないかと推定しています。かつて我々が粉チーズ独特の風味だと思っていたものは、原料となる生チーズのフレイバー由来のものに、加工の過程で生じた劣化臭が加わったものだった、ということです。 ただし劣化臭と言っても、食品衛生上の安全が担保されているなら、それはフレーバーの一種とも言えます。 だから、「最近の粉チーズは物足りない」と感じている人も、一部にはきっといるんだろうなと思っています。個人的には素直に「品質の向上」と捉えていますが。 ちょっと前に僕は、クラフトパルメザンにヨーグルトを補うことで生パルミジャーノに近づけるカルボナーラレシピを公開しましたが、あのレシピも昔のままの粉チーズだったら成立しなかっただろうなと思います。