![匿名アイコン](/img/ic-anonymous.png)
匿名
大将の勇退により閉店した老舗が、有志の手により移転復活オープンを果たしました。大将直々に修行をつけ、味は昔と遜色ないものでしたが、どうしても物足りない。原因は店の雰囲気でした。綺麗な店内、若いスタッフ、アパレルグッズの展開、通販による全国展開など…。このやるせない気持ちはどうしたら良いのでしょうか?
逆に考えるのです。 経営の近代化が進む中で、味だけはよくぞ守り通してくれた、と。 グッズも通販も若いスタッフも、経営の安定化をもたらします。つまりお店の持続可能性は高まったということです。 昔ながらの雰囲気を懐かしむ気持ちは僕もとてもよく分かりますが、それを望むというのは、その店が静かに滅んでいくことを望む、というある種残酷な行為でもあるのです。