これは放電するという電池の特性が関係しているよ。Ah (アンペア時) は1時間当たりに流せる電流の量を表す単位だけど、エネルギーとして表すにはここに電圧をかけ算しないといけないよ。そういう意味でWh (ワット時) の方が分かりやすいんじゃないか、という質問者さんの考えは正しいよ。 ただ、Whで表すものには、ある程度電圧が一定であるという前提があるよ。大抵の電池はそうじゃないよ。水でいっぱいの水槽の底に穴をあけると、最初のころは勢いよく飛び出しても、終わりのころにはチョロチョロとしか出ないように、電池の電圧も段々と低下するよ。このためにWhで表すよりもAhで表す方がより電池の容量を正確に表せることが多いから、Ahで書かれるんだよ。 ちなみに、参考としてWhと書かれているものの場合、放電開始から空になるまでの電圧の変化を積分し、最も適切な値でWhで表しているものもあるよ。