
匿名
ピクミンでは数センチ程度の大きさの異星人や原生生物が数多く出てきます。その中でも主人公たちは嫌気性生物のため酸素を含むピクミンの星の空気は猛毒であるらしいです。嫌気性生物が人間のような姿で文明を築けたりするのでしょうか?また彼らの大きさが小さいことは酸素を利用しないことに関係があるのですか?
ピクミンをプレイしたことがないので想像でしかないけど、嫌気性生物だから身体が小さいというのはある程度説明ができるよ。私たちが一目見て「生き物だなぁ」と考える大きな生物は酸素呼吸で、嫌気呼吸の生物は細菌レベルがほとんどだよね。中には目に見える大きさの生物もいるっちゃえばいるけど、それは元をただせば嫌気呼吸をする細菌に依存している、なんてケースなんだよね。結局のところそれは、酸素呼吸がメチャクチャエネルギーを生み出してくれて、生物にとっては効率がいいからなんだよね。ピクミンの嫌気生物が小さいのは、酸素呼吸ほど効率が良くないので、身体を大きくできなかったせいだと考えることができるよ。実際のところ、酸素呼吸だけど肺ほど換気効率が良くない気門を持つ節足動物の場合、身体が巨大な時期は地球の酸素濃度が高かった時代と一致するので、呼吸の効率が身体のサイズを決めるという考えはあながち間違っていないと思うよ。 ただ、人間のような姿で文明を築けるのか、という質問に答えるのは難しいかな。なぜ直立二足歩行のヒトが文明を築けること賢くなったのか、というのはある程度理由は付けられるけど、別に直立二足歩行以外の動物が賢くなることを妨げる理由は見つかっていないので、ヒト型である説明にはならないからね。まして嫌気呼吸はエネルギー効率が悪いから賢くなれないのかという質問に答えるには、現在の生物学は全くの不足だよ。それこそ私たちがあんまり賢くないので、文明を築けるほど賢くなる条件を知らないからね。